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月に一回、N診療所に通うかたわら、Rさんは母乳マッサージも続けていた。 アトピー治療というよりは、精神的な支えになっていたからだ。
「マンションに子どもと二人だけでいると、どうしていいかわからなくなって、気が狂いそうだったんです。 Sの赤くはれ上がった顔を見てるとストレスがたまって、乳腺炎もひどくなっていました。
O先生に診てもらうには、交通費を含めて一回七五〇〇円もかかるんですが、全部で一六〇日間通いました。 だって、お金を使うことしか、ウサ晴らしする方法がなかったんですもん」母乳マッサージだけでも1〇万円かかった。
その後、断乳したRさんは、自分は何を食べてもよくなった。 ターゲットはSちゃんだけになったので、意欲的にさまざまな治療を始める。
約一〇〇万円の高圧イオン電気療法。 毎月二一万円かけて温泉も取り寄せた。
そんな治療のなかで一歩前進したのは、米と大豆とニンニクの濃縮液。 「体質が変わりますよ」と出され、Sちゃんがついゴクゴク飲んでしまった。

でも、米も大豆もアレルゲンだったのに、なんともなかった。 Rさんは、「ヤッター」と叫んだ。
もう一つ効果が現れたのは、自分の尿を飲むという尿療法。 「どうやって飲ませたらいいのかわからないから、最初はカボチャを尿で炊いたんです。
そしたら、家中すっごい匂いがたち込めて(笑)。 それからは、色が似てるリンゴジュースに混ぜて飲ませてました。
けっこう効果があって、飲んだその日から魚を食べても顔にだけは出なくなり、Sの食べられるものが増えていったんです」さらに、神霊治療。 霊能者に霊視してもらったところ、墓に問題があると言われ、先祖供養もした。
すると、不思議とSちゃんのアトピーは徐々によくなっていった。 「神霊治療が効いたというよりも、私か先祖供養なんかに忙しくなって、奏子に気をとられないようになったからだと思うんです。
それで、精神的に楽になったんでしょうね」こうして、Sちゃんは、同じ食べ物が重ならないようにすれば、なんでも食べられるようになった。 残る問題は小学校の給食。
アトピーの子どもに気を配っている公立の小学校もあるが、堺市はそうではない。 そこで、お弁当を持っていける私立の小学校へ入学させようと。
お受験にはまったこともあったが、結局、引っ越して別の公立小学校へ。

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